猫を飼うと幸せになれるという話を聞いたことはありますか?
その効果は科学的にも認められ、セラピーにも利用されています。
またあのゴロゴロ音には、ストレスを和らげ、骨折の治りを早める効果があるという研究結果が出ています。
そんな猫のゴロゴロ音を利用した「ゴロゴロセラピー」の効果や、猫を飼っていなくても幸せを感じる方法について説明していきます。
猫を抱くと幸せホルモンが出る
近年、猫の飼育数が犬を上回り「猫ブーム」がきています。背景にはコロナの影響でおうち時間が増え、散歩などの必要がなく体力的にも飼育が可能なことがあげられます。
ペット保険の会社が行った調査では、猫を飼い始めて99%の人が「幸せを感じた」と回答しています。猫との暮らしは幸せを感じるだけでなく、科学的根拠もあります。
猫を抱っこしたりスキンシップをとることで、オキシトシンが分泌されるのです。また人間だけでなく、触れられている猫にもオキシトシンが分泌されています。
オキシトシンは、気持ちを落ち着かせるセロトニン、幸せな気持ちになるドーパミンなどの神経伝達物質の分泌を促進してくれます。オキシトシンは幸せホルモンともいわれています。
このオキシトシンにはストレス軽減の効果があることも知られています。
ゴロゴロ音の効果
猫のゴロゴロ音の周波数は25Hzの低周波です。25~150Hzの低周波は、セロトニンを分泌させる効果があります。
そのため猫のゴロゴロ音には、不眠やストレス、不安感を癒し自然治癒力を上げる効果があるのです。ちなみにこの猫のゴロゴロ音は、イルカが水中でエコロケーションの時に鳴く「クリック音」に似ているといいます。
イルカのクリック音は、人間の脳を効果的に刺激するといわれています。
そのことから猫のゴロゴロ音は、脳の機能にも良く、自閉症や認知症を回復させる可能性があるのではないかと言われています。その他にもゴロゴロ音による振動が、人の骨密度を上げるという調査結果が出ています。
実はこの
ゴロゴロ音を出す
メカニズムや
なぜ鳴らすのかは
分かってないんだって
なかには
一生ゴロゴロ音を
出さない猫も
いるとか
猫のゴロゴロ音の効果を調べる研究では、不快な音を聞かせてストレス状態にある人に対して、猫のゴロゴロ音を聞かせると緩和される傾向があるという研究結果が出ています。またこの研究は参加者が猫好きかどうかは関係していません。
ほかにもゴロゴロ音がもたらす効果はたくさんあります。
- ストレス緩和
- うつ症状の改善
- 免疫力を高める
- 血圧を下げる
- 不安や悲しみを和らげる
- 不眠解消
- 幸せを感じさせる
しかし、現代社会において住宅事情やアレルギーなどの様々な問題から、なかなか猫を飼えない人も多いのではないでしょうか?
そんな人でも癒しを感じられる「ねこのゴロゴロセラピー」という本がおすすめです!付属のCDで猫のゴロゴロ音を体験できます。
「ねこのゴロゴロセラピー」はこんな人におすすめ
- イライラすることが増えた
- なんとなく疲れている
- ため息がでる
- なかなか眠れない
- 猫に癒されたい
音だけでは物足りない!という方には、「ミャウエバー」というクッション型疑似ペットがおすすめです!「ミャウエバー」は触ると温かく、ゴロゴロとのどを鳴らす音や振動をリアルに感じられます。
猫を飼いたいけど、どうしても飼うことができない方にはぜひ試してほしいです。
「ミャウエバー」もゴロゴロ音の効果が科学的に立証されており、本物の猫に近い癒し効果が確認されています。
ゴロゴロ音で骨折の治りを早める!?
猫は骨折しても他の動物の3倍の速さで回復すると言われています。その理由はゴロゴロ音による振動によるものとされています。
そのことに注目した医学会は、超音波による医療機器を開発し骨折の治療に使われるようになりました。
ゴロゴロセラピーとは
フランスでは猫のゴロゴロ音を利用し、「ゴロゴロセラピー」という治療法が行われています。
フランス語では
ゴロゴロのことを
ロンロンということから
ロンロンセラピーというよ
猫のゴロゴロ音はストレスを緩和し、人の血圧を下げるために効果的です。
他にも猫のお世話をすることで、「自分にもできることがある」という自己肯定感や自信にもつながります。自分が何かを世話する、自分から何かを与えることで自分自身が癒されるという状態を「逆セラピー」と言います。
このことからうつ病の治療にも効果的とされています。
危険なゴロゴロ音
飼い猫が、いつもと違う低い音のゴロゴロ音を出しているときは注意が必要です。
痛みや苦しみなどを感じているときに出すことがあり、出産時や死に際にも出す場合があります。猫はギリギリの状態になるまで弱っている姿を見せません。
そのため寝そべって苦しそうに低温のゴロゴロ音を出している場合は、体調がよくない可能性もあります。
その場合はすぐに病院へ連れて行き診察を受けましょう。
猫と幸せに暮らすために
癒しや健康をもたらしてくれる猫ですが、猫と幸せに暮らすために飼う側も気を付けなくてはならないことがあります。
- 安心できる場所をつくる
- 触れ合う時間をつくる
- 危険なものは置かない
ひも類や観葉植物など - 上下運動出来る場所をつくる
- ストレスをなるべく与えない
引越しや模様替え、大きな声など
そのほかにも避妊去勢するなど、さまざまなことに気を付けて猫と一緒に幸せに暮らしましょう。
猫の避妊後に必要な術後服についてはこちら。
さいごに
猫を飼えば一緒に過ごすだけで幸せになれ、健康にもなれます。また頭痛や花粉症などになるリスクも少ないという報告もあります。
ストレス社会の現代において、猫を飼うこともストレス解消の1つとして考えてみてはいかがでしょうか?
もちろん猫は生き物で長生きをする動物です。20年ほど生きる猫もいるそうなので、飼う際は責任を持って飼いましょう。