ペットショップに行くと
本当にかわいい
子犬たちがいっぱいで
癒される
大きくなった子は
安くなってるけど
売れ残ったら
どうなるの?
売れ残ってしまった犬たちはどうなるのでしょうか?また、売れ残った子たちを引き取ることは可能なのでしょうか?
詳しくみていきましょう!
コロナ渦で子犬が売れ値段が倍に
コロナの影響で、おうち時間が増えペットを飼う家庭が増加しました。
そのため近所のペットショップへ出向き、ペットを購入するひとが増えたことにより、ペットショップによっては値段が2倍以上上がりました。
世間では
値段が高い分、購入をしっかり考えられるからいい。ある態度の経済力も必要になるからそういった意味でもいいと思う
高い値段を出したことで責任感が生まれる
などの意見が一部でありました。
値段の高騰にはコロナの影響以外にも、2019年の法の改正によりマイクロチップの義務化などで、業者のコストが増加したこともあげられます。
しかし残念ながら、このことに便乗して値段を高くしている業者や販売に間に合わせるため、むりやり繁殖を行う業者がいることも確かです。
保健所には里親を待つ犬たちがいる一方で、ペットショップに犬を求めている人が多いことになんとも言えない気持ちになります。
パピーミルとは?
パピーミルという言葉を聞いたことはありますか?
パピーは子犬、ミルは工場で、子犬工場という意味です。
生産性重視で、母親の身体への負担は関係なしに子供を産ませ続ける、悪質な繁殖業者のことを言います。その環境は、あまり良い環境とはいえず、すし詰め状態で飼育され、散歩などはもちろん連れて行ってもらえません。
そんな子たちの子供がペットショップに並んでいる可能性があるのです。
売れ残った犬はどうなる?
ペットショップで販売されている子犬たちは生後90日を過ぎると、少しずつ安くなっていくことが多いです。それでもすべての子犬たちが売れていくわけではありません。
残念ながら売れ残ってしまった犬は、業者に返還したり、引き取り屋に買い取ってもらいます。
そのほか、実験動物業者に引き取ってもらう場合もあります。
2013年の法改正前は、保健所に引き取ってもらい殺処分ということもありました。法の改正で殺処分は減りましたが、そのおかげで引き取り屋というビジネスが広がり始めたのも事実です。
引き取り屋
売れ残りの処分に困ったペットショップから、1匹数千円~数万円で引き取るという引き取り屋ですが、その後犬たちはどうなるのでしょうか?
引き取り屋のほとんどが、売れ残った犬たちの保護をして里親探しをすることなどが目的ではなく、お金目的であることがほとんどで、飼育放棄してニュースでみるような事件になることが少なくありません。
引き取り屋が違法なわけではないですが、現状はそのようなところが多いようです。
売れ残った犬を引き取りたい
多くのペットショップでは、売れ残ったペットの里親探しをしているところはほとんどありません。しかし最近、愛護団体と協力して譲渡会などで里親探しをしているペットショップが増え始めています。
すぐに里親が見つからなかった場合は、その団体が一時的に預かりまた譲渡会で里親を募集します。
こうした譲渡会などで
犬を迎えることが
当たり前になっていけば
悲しい結末を迎える
犬たちを少しでも
減らせるかもしれない
一番いいのは
ペットショップでの
生体販売がなくなること
ペットショップでの生体販売中止
ペットショップで購入する人がいなくなれば、売れ残った犬たちが悲しい運命をたどることになるのも事実です。しかしこの悪循環を少しでも改善していかなくてはなりません。
日本でも徐々にペットショップでの生体販売をやめるところが増えつつあります。
犬を飼いたいと思ったとき、ペットショップ以外からの迎え入れを検討することが大切です。
日本のペット業界は
海外に比べたら
すごく遅れているんだって!
まずはこの実態を
みんなで把握していく
ことが大事だよね
保健所や保護団体からの引き取り条件が厳しい!?
犬が欲しいと思ったとき、ペットショップのほかに保健所や保護団体からの引き取りという選択肢があります。しかし保健所や保護団体から犬などを引き取る条件が厳しいことをご存じですか?
その理由は様々ですが、背景には犬たちが保健所にくることになった原因があげられます。犬たちは保健所などに引き取られる前にほとんどの場合、嫌な思いをしてきています。
ペットショップなどでの売れ残りの場合も、狭いケージで十分に餌をもらえなかったり、悪徳業者により厳しい環境で育った子たちもいます。
そのため、里親が犬たちをきちんと育てられるか厳しく審査しているのです。しかしそうして、さまざまな理由により譲り受けることが出来なかった場合、ペットショップへ行って犬を購入するという流れになります。
これも悪循環の1つの要因と言えます。
基本的な引き取り条件
- 家族構成(子供の有無・独身・年齢)
- 留守番時間などを含めたライフスタイル(職業・収入・緊急時に預けれる場所)
- 家の広さなどの飼育環境(脱走防止の柵・散歩の回数など)
もちろん保健所や保護団体などによって条件は様々ですが、上記のようなことを確認されることがほとんどです。年齢的な問題や、単身などの理由で断られことも少なくありません。
さいごに
ペットショップがなくなったら、どこで犬を飼っていいのか分からないなどの意見があるようです。そういった意見をなくすためにも、まずはペットショップへ行く以外の選択肢をみんなが知ることが大切です。
またペットショップで売れ残った子たちがどうなるのかを知ることも重要です。
あるアンケート調査では、どうなるのか考えたこともないという人が半数を占めていたようです。
まずはそうした事態を減らし、ゆくゆくは諸外国のようにペットショップでの生体販売がなくなっていけばいいと思っています。